各業界のトップクラス企業である取引先からご相談をいただく内容は、これまでの製品を進化させた製品であったり、全く新しい発想で企画設計する製品であったり多種多様。要求される性能や仕様を基に、必要となるスペックを導き出していく。

まずは企画段階で確定させた内容の製品をつくるための構想設計からスタート。全体像を取引先、関ケ原製作所の双方で把握・共有しながら、その時点で、精密性や耐久性を出すための素材や、開発コストなども構想。実際に製造できる設計としていくため、生産現場と実現性の検証を重ねていく。

これまで世界で作られたことのない製品に関わるため、製造工程においても十二分の配慮が求められる。製造を開始して予想外に発現した事象などに対応。大量生産とは異なり、特注品の個別生産ならでは難しさを、ベテラン社員の経験知とともに克服していく工程でもある。

取引先に納品する前には、求められた性能が出せているか、設計通りのつくりになっているかの試験・検査を行う。当然ながら製造工程の最中にも実施するが、出荷直前の最終検査についても、自身が責任者となる。自らが企画・設計・製造に関わった製品が、世に出て活躍し始める前の、最終工程でもある。

据え付けやその後の稼働にも関わり、定期的な検査はもちろん、精密性や耐久性を維持し続けるためのメンテナンス、経年劣化への各種対応など多岐にわたる。また、取引先の条件変更により、さらなるカスタマイズが必要なこともある。